周太郎のしゃべくりブログ

周太郎のいろんなことを書く日記です。

本気度を見定めたいと考えている。

アジアの地政学図をながめると、日ロは安全保障上、協力できる余地が多い。
まずはそうした協力を動かし、信頼を築いていく。
そのうえで両首脳のトップダウンにより、領土問題を一気に決着させる――。
日本はこれまで、まず領土問題を打開し、関係を前進させるとの発想だった。
この順序を逆さまに して、まず大きな戦略で手を握り、"良き隣人"になってから、一緒に領土問題に対処しようというわけだ。
安倍氏がこの路線を決断したのは、強大な中国に向き合うには対ロ関係の安定が急務だと信じるからだ。
周辺はこう明かす。
彼は領土問題の解決に熱意を傾けているが、返還実現だけが目的なわけではない。いちばんの狙いは日ロの距離を縮めて、外交の選択肢を広げ、中国台頭に対応できる足場を固めることにある。
これはプーチン氏にも悪い話ではない。
ロシアは国内総生産で中国の5分の1以下、人口では約10分の1に落ち込んだ。
膨張する中国に内心、脅威を感じている。
安倍氏がどこまで領土交渉で譲るつもりなのか、プーチン氏は真剣に見極めようとしている。
内情に通じた 日ロ関係筋によると、ソチでの会談に先立ち、彼は3時間半のブリーフを2回、ラブロフ外相から受けたという。
6日の首脳会談の途中で、安倍氏プーチン氏と2人だけで話したいと持ちかけたとき、ラブロフ氏も同席しようとしたが、プーチン氏はあえて退けた。
プーチン氏はさらに、ロシア極東での9月の再会談を提案した。
次は自分が訪日する番なのに訪ロを促したのにも、ひそかな思惑がある。
同関係筋は語る。
彼はもう一度、安倍氏と2人だけで話し、本気度を見定めたいと考えている。